最低血圧が高い原因!数値や症状からわかる病気のリスクとは?

 あなたは1年に1度の健康診断を受診していますか?

 

健康診断の測定項目にはかならず血圧測定があります。

 

血圧測定の結果による数値を見ておおよそですが、健康状態を知ることもできます。

ご存知だと思いますが、人の体の中には、すみずみまで血管が張りめぐらされています。

血管を通じて血液が流れ、酸素や栄養素(ビタミン、カルシウムなど)、ホルモンなど、体を正常に働かせるために必要な物質を必要な場所へ送り出しています。

 

その働きをしているのが心臓です。

 

心臓から大動脈(太い血管)へ血液を送り出したとき、血管の内側の壁(血管壁といいます)に加わる圧力のことを「血圧」といいます。

 

「血圧」には2種類の値があります。

 

血液が心臓へ送り込まれると心臓の収縮により、大動脈へ送り出したときの血圧を「収縮期血圧(血圧最大値)」といいます。

 

血液が体中を巡回し、心臓へ戻ってくると心臓が膨らみます。

 

その時の血圧を「拡張期血圧(血圧最低値)」といいます。

 

ここでは最低血圧(血圧最低値)が高い原因と数値や症状からわかる病気のリスクについて調査してみました^^

最低血圧が高い5つの原因

 最低血圧が高い5つの原因について採り上げてみます。

 

1.過剰な塩分の摂取

最低血圧の正常値(90mmHg)よりも高い数値を示した場合は高血圧症の疑いがあります。

 

いつもの食事は味が濃くて、塩分もちょうどよいと感じていると実は塩分の摂取量が多いことに気づかないこともあります。

 

反対に同じ食材で薄味の食事をすると、塩分が少ないと感じて、しょうゆや塩をかけてしまう傾向にあります。

 

塩分は必要以上に摂取すると水分が体の中に蓄積されて、体内を流れる血液の量が増加し、血圧が上昇します。

 

2.多くは肥満が原因

肥満になると、血管が圧迫されてしまい、体中に流れる血液の量が減り、十分な血液が体内に行き渡らなくなります。

 

その結果、血圧最小値が高い数値を示すこともあります。

 

2.過剰な飲酒

「酒は百薬の長」と昔から言われる言葉がありますよね?

 

酒は緊張感から解きほぐし、気分が良くなることもあるので、適量な酒ならどんな良薬よりも効果があるという意味です。

 

とは言いながらも、適量とする基準は人によって様々です。

 

3.精神的なストレス

仕事上のストレスや人間関係のストレス、過労や心配ごと、怒りなどの精神的なストレスも原因の一つです。

 

体内の血液量が増加することで心臓の鼓動が速くなり、血圧も高くなります。

 

4.自律神経のバランスが崩れている

自律神経はストレスによってバランスが崩れてしまうことも原因の一つです。

 

5.運動不足が原因

若年期、青年期においては適度な運動を行うことがあっても年齢を重ねていくにつれ、適度な運動をせずに過ごしてしまいます。

 

そうすることで、体内に燃焼しないままの脂肪が残ってしまい、運動不足が原因で、血圧が高くなります。

 

最低血圧が高いとされる数値の範囲

血圧は、測定する日や場所によって数値が変化します。

 

最高血圧が120mmHg以下、最低血圧が80mmHg以下であれば至適血圧と診断されます。

 

至適血圧とは動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの症状が発生するか確立が低いことを示します。

 

最高血圧が140mmHg、最低血圧が90mmHgどちらかを満たせば、高血圧の可能性があります。

 

最低血圧が高い場合見られる症状

最低血圧が高くなる原因を追究しましたが、原因がわかっていながらも放置してしまうことで起こりうる症状は、以下の通りです。

 

・最高血圧(収縮期血圧)が高くなる

 =>血管壁が衰えてしまい、血流が悪くなります。

 

・心筋梗塞

 =>胸の真ん中あたりから重圧感や圧迫感、強い締めつけや痛み
   が生じ、時々左の腕の内側に放散する痛みを発します。

 

・虚血性心疾患

 =>「虚血」とは心臓に十分な血液がいきわたっていない状態で、
   「心筋梗塞」と「狭心症」の症状が発生します。

 

・狭心症

 =>胸部が強く締め付けられ、心臓がバクバクする症状があらわれます。

 

・動脈硬化

 =>心臓から血液を送りだすための血管(動脈)に障害が起き、固くなる症状。

まとめ

病に倒れてからでは遅すぎることもあります。

 

自覚症状を感じないからと放置せず、あなたの健康状態を知るためにも毎日の血圧測定を行うことからおすすめします。

 

また血圧測定の結果、血圧の最高値と最低値との差があまりにも小さいときは、何らかの症状が発生していることも考えられます。

 

その場合は専門医に相談して適切な治療を受けるとともに生活習慣や食事による改善などを試みることもおすすめします。