小さい頃は可愛くて、自分を頼ってきてくれていたのに、成長するにつれ、子供が言うことを聞いてくれなくなってきた…。
そう感じていませんか?
しかし、これはごく自然なことで、子供が自分で考え行動できるようになることは、むしろ喜ばしいことのはずです。
それなのに、この状況に深刻な悩みを持っている方は、少なくないのです。
特に母親にとって、思春期の息子との関わりというのは、異性ということもあり難しいようです。
今回は、母親と息子の距離感について、考えてみたいと思います。
息子が嫌いな母親はダメなのか?現実にはいっぱいいます
子供の反抗期は、2回あると言われます。
第一次反抗期は、3、4歳の頃で「イヤイヤ期」とも呼ばれます。
何事にも「イヤ」と言いたい時期ですね。
叱っても、まだ言葉のニュアンスまでは伝わらないので、親としてももどかしく、どう接したら良いかと悩みます。
しかし、数年後に振り返ってみれば、とても愛おしく思い出せる時期でもあります。
次に第二次反抗期ですが、こちらは12〜16歳の思春期にやってきます。
家族よりも、友人や恋人との時間を大事にしたい時期であり、そこに干渉してくる親に対して嫌悪感を抱くようになります。
親にしてみれば、子供はいつまでも子供ですので、行動の全てを把握したいという気持ちがあります。
この辺りでズレが生じてしまうんですね。
特に、母親と息子の場合は、これが顕著に現れます。
母親の方は息子に対して、小さい頃と変わらない愛情を注ごうとするのですが、息子の方からは、期待しているような反応は返ってきません。
それゆえに、小言が多くなったり、意見を押し付けてしまったりしてしまい、より関係が悪化してしまうのです。
家庭によっては、それが子供からの暴言や暴力に発展してしまうこともあるでしょう。
「息子を愛せない」というお母さんも、多いと思います。
当然ですよね。
暴言や暴力を振るわれたり、逆に無視され続けたりしたら、誰でも今までのようには愛せなくなります。
ですので、「私は息子を愛せない、ダメな母親」などと思う必要はありません。
しかし、「愛したいのに愛せない」というこの状況は、お互いに誤解を生んでしまいますので、対策を考えなければいけません。
息子が嫌いな母親でも程よい距離感を保つ方法とは?
まずは諦めることです。
この時期の子供には、大人の考えを押し付けたところで、何一つ響きません。
全てに反発されて、さらに子供を嫌いになってしまいます。
ですので、今はこういう時期なのだ、と諦めるようにしましょう。
言いたいことは山ほどあると思いますが、子供の言動には一切口出しをせずに、見守ってください。
部屋の片付けをしない子でも、生活に支障が出てくれば、ある程度は整理を始めます。
勉強せずにゲームばかりしている子でも、成績が落ちてくれば多少は焦ります。
子供自身が「困った」と感じた時に、親から言われたことを思い出し、口に出さずとも反省をしますから。
ただし、人としてやってはいけないことや法律に触れるようなことには、毅然とした態度で、注意はしてあげてくださいね。
そして、子供が助けを求めてきた時には、全力で力になってあげてください。
いつでも味方だよ、ということを態度で示してあげましょう。
これくらいの付かず離れずの距離感で生活してみると、意外とコミュニケーションが取れるようになったりするものです。
あとは、相談できる相手を見つけることでしょうか。
旦那様でも、友人でもいいと思います。
今の状況とあなたの気持ちを誰かに聞いてもらうだけで、少し楽になれます。
まとめ
思春期の子供というのは、本当に難しく、扱いにくいものだと思います。
しかし、それは大人目線だからです。
きちんとした人に育ってほしい、失敗をして欲しくない、などの思いから子供を押さえつけてしまっていませんか。
子供が成長していく過程で、失敗を経験することはとても大切です。
失敗を防ぐのではなく、失敗を乗り越える方法を一緒に考えてあげてください。
あなたが思春期の頃はどうでしたか?
お子さんと似ているところが、いくつかあったかもしれませんよ。