あなたは共依存親子という言葉をご存知ですか?
先日は、夫婦関係、恋人関係の間で依存関係になる場合が多いという事をお伝えしました。
→ 共依存カップルが別れと復縁を体験。克服に必要なものとは・・・
ですが、最近、別の場面でも使われるようになってきました。
それは親子関係です。
ある意味、親子関係における共依存関係は、恋人や夫婦関係よりもたちが悪いかもしれません。
今日はそのことなどを踏まえて、親子における共依存関係に関して記事にしたいと思います。
共依存親子チェックリスト
一見すると非常に仲良く見える共依存親子。
しかし、その実態は幸せとはかけ離れた状態なのです。
例えば最近、一緒に映画を観に行ったり、旅行に行ったりする親子が増えているようです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
しかし、それが共依存状態の親子だった場合、将来的には大変なことになってしまいます。
共依存親子とはどのようなことを言うのでしょうか?
1.子供は親に秘密を作ってはいけない
2.子供のことは親が一番よくわかっている
3.夫/妻よりも子供のことを大切にしている
4.子供の希望に沿うことは子供を大切にすることを意味している
5.自分の人生よりも子供の人生を考えている
以上の5個の項目を満たしている場合、依存状態にあるといえるでしょう。
これらのチェック項目の背景に存在しているのは、
「相手は自分がいないとだめになってしまう」という心理です。
この心理に支配されている限り、依存状態から抜け出すことは難しいでしょう。
共依存親子が陥る負のスパイラル
では、先ほど書いた、親子関係における共依存状態はどうして恋人や夫婦関係における共依存関係よりもたちが悪いのでしょうか?
それは、親が一方的に共依存の関係を作り出すことができるからです。
恋人や夫婦関係における共依存関係は、お互いに依存気質の人が出会ってしまったときに作られます。
しかし、親子関係における共依存状態は、子供には全く日がない場合がほとんどです。
子供は生まれてすぐは非常に無力な状態です。
したがって、親に依存して生きていくしかありません。
もちろん、それは誰しもが通る道です。
しかし、その状態から抜け出せないことに問題があります。
親が子供の進路を妨害してしまうと、どうしても子供は自立することが困難になってしまいます。
親が子供に対して進路を妨害しているつもりはないのですが、どうしてもそのような結果になってしまい、自立を妨げてしまいます。
実は、経済的に自立していたとしても共依存状態にあることもあります。
心理的に親に依存している場合は子供はいつまでたっても自立することはできません。
そうなると、どうしても共依存の関係から抜け出すことは難しくなりますよね。
共依存親子がカウンセリングに行くべき段階とは?
では、どのような段階に至ったらカウンセリングに行くべきでしょうか?
そのためには、共依存状態であると認識する必要があります。
共依存状態であるという認識を得ることは非常に難しいです。
「あの人のためだと思って行動している」
「自分よりも相手のことを優先している」
このような状態でしたら、共依存状態であるといってもいいでしょう。
そのような場合はすぐにカウンセリングに行くことをお勧めします。
共依存状態は一見すると幸せですが、お互いに生身の人間です。
どうしてもいつかは限界が来ます。
そうなる前に共依存状態であると思ったらすぐに近くのカウンセラーに相談に行きましょう。
共依存親子のカウンセリング内容とは?
では、共依存状態の時に行くカウンセリングではどのようなカウンセリングを受けることができるのでしょうか?
カウンセリングというので、もちろん一番は話し合いになります。
カウンセリングは基本的に、親子関係に関しての話し合いを行い、自分たちの状況を客観視することから始まります。
そのうえで、運動療法など、さまざまな治療を行い、共依存状態を脱するのに助けていただきます。
しかし、カウンセリングを受けるにしても、何よりもまずは自分が共依存状態に陥っていると気が付くことが必要です。
そのことが実は一番難しいかもしれません。
もしそのことに気が付くことができたのでしたら、もう共依存状態を抜け出すのは目前かもしれませんね。
共依存状態を抜け出すのに一番有効な方法は、物理的な距離を置くことでしょう。
物理的な距離を置くことによって、相手のことをふくめた現在の状況について冷静に見ることができるようになります。
そのうえでもし共存状態を抜け出すことが難しいようでしたら、まずは小さな決断をすることから始めましょう。
自分で物事を決めることができるようになれば自信を持つことができ、共依存状態を抜け出す一歩を踏み出すことができるでしょう!
まとめ
今日は親子関係における共依存状態に関しての記事でした!
いかがでしたか?
もしあなたの親子が共依存かもしれないと思い始めましたら、自分の状況を客観視することから始めましょう!