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日本全国で約123万世帯にも及ぶという、シングルマザー世帯。
周りを見渡しても、シングルマザーが増えたな、という印象を受けます。
そして今、このシングルマザー世帯の多くが、貧困に喘いでいるという現実があるようなのです。
自治体にもよりますが、ひとり親世帯には様々な手当や免除があります。
人によっては、元夫から養育費などをもらっている方もいるでしょう。
これだけ聞くと、贅沢さえしなければ普通に生活できるのでは?と思ってしまいますが、
現実はそうではないようです。
今回は、シングルマザー世帯の貧困の実態について調べてみました。
シングルマザーの貧困!子供の食事は給食だけ?
ひとり親家庭というだけで、安定した仕事に就けるシングルマザーは少ないようです。
シングルマザーの半数以上が、パートやアルバイトという非正規雇用だというデータもありますので、仕事から得られる収入というのは、さほど多くないと思われます。
しかし収入が少ないからといって支出も少なくできるかというと、そうではありません。
実際子供を育てるためには、とにかくお金がかかります。
自治体からの手当だけでは、到底足りません。
そのため、お母さんたちは長時間働いたり、仕事を掛け持ちしたりしながら、なん
んとか生活していくしかないのです。
しかしそうなると、子供と過ごす時間というのも少なくなり、食事もろくに与えることができない状況になります。
子供が家で食べるものといえば、コンビニ弁当やお菓子。
しかも、お母さんが仕事で家にいないので、1人で。
栄養バランスのとれた食事は、学校の給食だけ。
そのような家庭が、珍しくないのが現実だそうです。
シングルマザーの貧困対策「子どもの貧困対策法」とは?
では実際に、平成25年に成立した「子供の貧困対策に関する法律」とはどのようなものか、ご紹介します。
最終的には、貧困家庭をなくし、貧困の連鎖を断ち切ることが目標となりますが、当面の施策としては次のようなものがあるようです。
⒈教育支援
学校教育での学力の保証や、奨学金制度の充実、幼児教育の無償化などが主な内容です。
金銭的な理由で、就学や進学をあきらめて欲しくないということですね。
すべての子どもたちが夢を持って、その夢に向かって歩いていけるような社会になって欲しいものです。
⒉経済支援
こちらは、各種手当や免除項目についての見直しになります。
また、養育費の確保に対する支援も含まれます。
せめて子供が成人するまでは、親子が人並みに生活できる程度の支援が必要だと思います。
⒊生活支援
親がしっかり自立できるような支援や、安心して働くための保育施設の確保などが内容に組み込まれています。
また、支援する側の人の数もまだまだ足りていない状況です。
そういった人材の確保や、質の向上も求められています。
⒋就労支援
安定した収入を得られるように、就労に対しても支援が行われます。
シングルマザーの場合、半数以上がパートなどの非正規雇用で働いているということや、ひとり親だと就職すらままならないという現状を、どうにか改善したいということなのでしょう。
まとめ
今回調べてみて、日本のひとり親世帯の貧困というのが、以外と身近にあるものなのだとわかりました。
とはいえ、貧困の連鎖を食い止めなければ、子供たちの将来もまた、貧困と戦うことになってしまいます。
国も自治体もいろいろな方法を考えているようです。
もしかしたら周りの私たちにも、何か手助けできることがあるかもしれませんね。