「共依存」という言葉が最近良く聞くようになりましたね。
共依存とは、過剰に依存し合う人間関係のことを言います。
この関係は親子や恋人同士、夫婦の間でも現れることがあり、とてもわかりにくいです。
すぐに自覚できるものでもありません。
共依存に陥っている人は、他人に必要とされることで自分の存在意義を見出し、満足感や安心感を得ています。
過度の愛情や暴力による束縛、または介護などの状況下においても、内心、満足感でいっぱいだったりするのです。
あなたはどうでしょうか?知らず知らず、このような状況に陥ってはいませんか?
共依存夫婦の3つの問題とは?
⒈ 共依存とは気づきにくい
夫婦間で共依存関係の場合は、家庭内で完結してしまっているため、他人が気づきにくいです。
例えば、妻は献身的に夫の世話をすることで自分の価値を見出し、夫も世話されることで満足感を得ているような状況が考えられます。
妻は夫の世話以外には興味がないので、ありとあらゆる世話をし、夫もそんな妻への要求が増えていく…。
お互いの欲求がエスカレートしていき、心がボロボロになってしまっている場合もあるようです。
そのような状況になったとしても、お互いがそこにしか居場所を見出せないので、なかなか終わりが見えません。
一般的には「良い夫婦」にしか見えないので、周りや本人たちが気づく頃には、実は家庭が崩壊してしまっていることも。
⒉ 子供にも影響を及ぼす
共依存に陥っている夫婦は、自分たちにしか興味がないため、子供への愛情が薄くなってしまう場合もあるようです。
お互いがいればそれでいい、と考えてしまうため、育児がおろそかになってしまうのです。
十分な愛情を受けることができなかった子供は、心に闇を抱くようになるかもしれません。
子供の人生にも大きな影響を与えてしまう可能性がありますね。
⒊ 最悪の結果になることも
生活を共にしている夫婦の場合、お互いへの依存が強くなっていくばかりです。
そこにしか自分の居場所を見つけられないため、エスカレートしてしまうのですね。
でも止められない。
そのため、どちらか一方がいなくなってしまった場合、もう一方は自分の存在意味がわからなくなってしまいます。
その辛さから、心の病の原因になってしまうこともあるようです。
共依存夫婦を克服するために行った事
共依存状態から脱出することは容易ではなさそうですが、いくつか克服方法を調べてみました。
- 共依存であることを知る
共依存の関係にある人は、自分がそうであるとは気づきにくい、もしくは認めない傾向にあるようです。
もし、今の状態に「辛い」と感じることがあるのなら、他人に相談して見るのが良いかもしれません。
友人でも良いでしょうし、専門家なら間違いないと思います。
- 外に出る
共依存かもしれないと、少しでも自覚できたなら、家庭の外にも自分の居場所を作りましょう。
パートに出るもよし、習い事を始めるもよし。
パートナー以外の人たちと交流を持ち、ある程度時間を過ごすことで、自分の力で自分を満足させることができるようになります。
- 夫婦でカウンセリングを受ける
一方が共依存を自覚できたとしても、もう一方が変わらないのであれば、また関係が戻ってしまう可能性があります。
ですので、早い段階でカウンセラーなどに相談するのも良さそうです。
時間はかかるでしょうが、確実に改善していくことができると思います。
共依存夫婦の介護は大変!早く克服できてよかった。
介護の場でも、共依存の関係は見られます。
介護する側は、パートナーを世話することで自分の価値を見出し、介護される側はそれに依存し、要求が強くなっていく…。
本来ならば、少しでも自立できるようにと手伝うはずの介護ですが、共依存の関係の場合は、状況が良くなることはありません。
ただただ、辛い介護の日々が続いていくだけです。
しかし、本人たちはその状況に満足しているのですから、厄介ですよね。
老老介護ともなると、気づけば心も体もボロボロです。
やはり、早い段階で共依存と認識し、何かしら行動を起こしていくことは重要のようです。
まとめ
誰でも陥ってしまう可能性がある、共依存の関係性。
自分をしっかり持って、自分の人生を創っていきたいものですね